iPadの所有率は低下、それでもAndroidタブレットのシェアは上位

iPadの所有率は低下、それでもAndroidタブレットのシェアは上位

Appleが2010年にiPadを発売したことで、超ポータブル製品の新たなラインナップが誕生しました。iPadは当時、初めて主流となった注目のタブレット型「コンピューター」であり、大きな注目を集めました。

2011年にiPad 2が発売された時点で、iPadはタブレット購入全体の80%以上を占めていました。しかし、タブレット市場は過去1年間で大きく変化しました。Samsung Galaxy Tabシリーズや超低価格のKindle Fireといったデバイスが、消費者をiPadではなくAndroidベースのタブレットへと導いたのです。

ピュー・リサーチ・センターの最近の調査によると、過去1年間でAndroidのタブレット市場シェアはわずか15%から48%へと大幅に拡大しました。また、低価格タブレットの普及により、タブレット所有率は2011年6月の11%から2012年1月には18%へと7%増加しました。現在、米国成人の25%が自宅でタブレットを所有または利用できると推定されています。

Androidタブレットの普及により、Appleの市場シェアは大きく低下し、iPadは52%にまで低下しました。AmazonのKindle Fire(2011年モデル)は、タブレットの所有率の21%という驚異的なシェアを占め、Androidタブレットのほぼ半分を占めています。Kindle Fireの人気は、2011年の発売前には考えられなかった低価格であることに間違いなく起因しています。調査によると、

「…タブレットを所有する成人の約3分の2、68%が昨年中にタブレットを入手しており、そのうち32%は2012年だけで購入した。」

また、この調査は Nexus 7 と最新の Kindle Fire および Kindle Fire HD のリリース前に実施されたことも示しており、これらのリリースによりタブレットの普及が間違いなく促進されるだろう。

消費者向けに低価格タブレットの選択肢を重視するAppleにとって、タブレット市場における覇権の座を維持するための最善策は、現行のiPadラインナップに代わる低価格の代替品を投入することだと思われます。現在、Appleが手頃な価格の「iPad mini」を開発中との憶測が飛び交っており、最近の報道を信じるならば、今月後半に発売される可能性があります。

今の疑問は、Appleがタブレット市場のトップの座を維持できるかどうかだ。答えは時が経てば分かるだろう。