最近、ウェアラブルコンピューティング、特にGoogleのProject Glassが話題になっていますが、スティーブ・ジョブズがGoogle Glassについてどう思っていたのか、そしてAppleが競合製品でこの市場に参入する可能性について、多くの人が疑問に思っていることでしょう。ジェフ・ソトは、Appleでオーディオテストエンジニアをしていた頃の出来事を振り返り、スティーブがGoogle Glassや類似のプロジェクトについてどう思っていたのかを考えるきっかけとなるエピソードを語ります。
ソトのブログ「I AM NOT A ROBOT」の記事「スティーブ・ジョブズ氏による Google の Project Glass に関する見解」より:
GoogleのProject Glassのビデオを見た瞬間、Appleに勤めていた頃の面白いエピソードを思い出しました。かつてクパチーノで行われたタウンホールミーティングで、スティーブ・ジョブズがこのウェアラブルコンピューティングについてコメントした時のことです。聴衆の中にいたApple社員がスティーブに「本当に良いアイデアがあったら、どうすれば経営陣に伝えられるだろうか」と質問しました。スティーブはすぐに彼を窮地に追い込み、その場にいた全員の前でアイデアをプレゼンさせました。スティーブ・ジョブズにプレゼンするチャンス? えっ?
従業員は、様々な情報を表示できるメガネのアイデアを提案しました。ターミネーターのサイボーグビジョンのようなヘッドアップディスプレイのようなものです。彼は続けて、外でランニングをしているときに投影された情報を見る方法があればいいのに、と説明しました。これは大勢の人でいっぱいの部屋で起こっていることを忘れてはいけません。
スティーブはすぐにそのアイデアを却下し、もしそうだったら彼はきっとつまずいて転んでしまうだろうと言いました。さらに、ランニング中に一緒にいてくれる彼女がいるといいとも提案しました。このProject Glassの動画を見ると、この瞬間が思い出されます。もしスティーブがProject Glassについてどう思うか知りたいなら、ほぼこれでおしまいです。
追記: 何人かの方から、いつこんなことが起きたのかと聞かれました。記憶が正しければ、2007年の夏だったと思います。
参照したYouTube動画は以下の通りです。