コダック、アップルとRIMに対する特許訴訟で敗訴

コダック、アップルとRIMに対する特許訴訟で敗訴

イーストマン・コダックは金曜日、アップル社とリサーチ・イン・モーション社に対する特許訴訟に敗訴し、破産した画像機器メーカーが知的財産の売却によって資金を調達する取り組みに大きな打撃を与えた。

ウォールストリートジャーナル:

コダックは2010年初頭、iPhoneとBlackBerryのメーカーに対し、デジタルカメラで画像をプレビューする同社の特許を侵害しているとして、米国国際貿易委員会(ITC)に提訴した。委員会は金曜日遅く、特許無効とする判事の判断を支持し、提訴を却下した。

委員会は、Apple社もRIM社も、製品の輸入差し止め命令につながるような通商法違反を犯していないと結論付けた。問題となっている特許はコダックが保有する特許の中でも最も価値の高いものの一つであったため、今回の判決は、現在連邦倒産法第11章の適用を受けているコダックが、来月終了予定の特許オークションでどれだけの資金を調達できるかという疑問を提起している。

コダックは、自社の特許の有効性が既に認められているため、今回の判決に対して控訴する意向を示した。RIMは判決を歓迎すると述べたが、アップルからはコメントが得られなかった。

問題の特許は、デジタルカメラがファインダーで画像をプレビューする方法に関するものです。これは、同社が破産裁判所の競売で売却を希望している1,100件の特許のうちの1つにすぎません。この特許は、スマートフォンメーカーからライセンス料を得ようとしていたコダックにとって近年最も有利なものであり、入札者にとって最も関心の高い特許の一つと考えられています。

この特許は、フィルム事業の衰退に伴い、知的財産訴訟を利用して新たな消費者向け・商業用プリンターの開発資金を調達するというコダックの戦略にとって極めて重要であった。コダックはこの技術のライセンス契約を32社と締結しており、サムスン電子とLGエレクトロニクスだけでも、ライセンス料としてコダックに10億ドル近く支払っている。

「訴訟の対象となったものが最も価値がある」とコダックのアントニオ・ペレス最高経営責任者(CEO)は昨年のインタビューで語った。

コダックは昨年8月に特許を売却する計画を発表したが、同社の経営悪化により各社は入札を控えた。

売却によって得られるはずだった現金がなかったため、コダックは今年1月に連邦破産法第11章の適用を申請せざるを得なかった。