カリフォルニア州法案、州内で販売されるスマートフォンの暗号化に「バックドア」設置を義務付ける

カリフォルニア州法案、州内で販売されるスマートフォンの暗号化に「バックドア」設置を義務付ける

カリフォルニア州議会議員はニューヨーク州に続き、解読不可能な暗号化機能を備えた電子機器の販売を禁止するかどうかを検討している。オンデマンドで暗号化を解除できない機器を販売した者は、機器1台につき2,500ドルの罰金を科せられる。

カリフォルニア州法案、州内で販売されるスマートフォンの暗号化に「バックドア」設置を義務付ける

ZDNet:

カリフォルニア州議会議員ジム・クーパー氏(民主党、第9選挙区)は、法案1681を提出した。この法案は、「2015年7月1日以降に製造され、同日以降にカリフォルニア州で販売される」すべてのスマートフォンは、「製造業者またはOSプロバイダーによって暗号化解除およびロック解除が可能」でなければならないと定めている。

そうです、この法案は2015年7月1日まで遡って適用されます。つまり、法律が可決される前に販売された携帯電話に対して、企業は罰金を科せられる可能性があるのです!そんなことは起こらないことを祈ります。

この法案が成立すれば、カリフォルニア州内でのiPhoneとAndroid端末の大半の販売が事実上禁止されることになります。Appleはカリフォルニア州北部のクパチーノに本社を置いており、カリフォルニア州に拠点を置いています。皮肉なことに、Appleはカリフォルニア州内でiPhoneを販売できなくなるのです。

多くの政府関係者は、Apple、Google、その他のテクノロジー企業が使用する強力な暗号化方式では、犯罪者やテロリストがメッセージを解読される恐れなく通信できるため、暗号化方式の緩和を求めているが、企業は、そのようなアクセスでは、まさに同じ悪質な行為者によるアクセスも可能になると主張している。

AppleのCEO、ティム・クック氏は、法執行機関に提供されるバックドアは、悪意のある人物が顧客のデータにアクセスするためにも使用される可能性があると強く主張している。Appleのモバイル端末向けオペレーティングシステム「iOS 8」では、令状を提示されてもApple自身では解読できないデータ暗号化パッケージが導入されている。

AppleとGoogleはまだこの法案についてコメントしていないが、おそらくそれは両社ともまだこの法案の愚かさを理解しようとしている段階だからだろう。