労働監視団体の報告によると、サムスン向けに機器を組み立てている中国企業が生産施設で児童を雇用し、従業員に長時間労働を強制し、労働法に違反していたという。
ブルームバーグ:
本日発表された報告書によると、サムスン向けに携帯電話とDVDプレーヤーを製造しているHEGエレクトロニクス(恵州)社の工場では、16歳未満の子ども7人が働いていた。ニューヨークに拠点を置く同団体によると、子ども労働者は大人と「同じ過酷な労働条件」に直面しており、賃金は他の労働者のわずか70%しか支払われていないという。同団体は6月と7月に調査を実施したという。
中国労働監視機構(China Labor Watch)は以前、AppleのiPhoneとiPadの組み立て会社であるFoxconn Technology Group(鴻海科技集団)が自殺者続出を受けて劣悪な労働環境を運営していると非難する報告書を発表したが、台湾のFoxconn Technology Groupはこの主張を否定している。今回の報告書では、HEGの労働条件はAppleのサプライヤーの労働条件を「はるかに下回る」と指摘している。
「サムスン電子は今年、HEGの労働環境について2回にわたり現地調査を実施しましたが、いずれの調査でも不正は発見されませんでした」と、サムスン広報担当のナム・キ・ヨン氏は電子メールで述べた。「報告書を受け、可能な限り早期に再度現地調査を実施し、これまでの調査が十分な情報に基づいて行われたことを確認し、問題が明らかになった場合には適切な措置を講じます。」
中国労働監視団のディレクター、李強氏は、調査を行うために団体のメンバーが従業員として潜入し、子どもたちに聞き取り調査を行ったと述べた。
中国労働監視団は、この事件をいかなる政府機関にも報告していないと李氏は述べた。「私たちが何よりも望んでいるのは、子どもたちが学校に戻ることです」と李氏は電話で語った。
HEGのウェブサイトに掲載されている2つの電話番号に電話をかけたが応答がなく、同社のアドレスに送った電子メールは返送されてきた。
報告書によると、HEG工場の従業員は、通常の8時間労働に加え、1日3~5時間の残業を義務付けられている。「児童労働は工場内で常態化している」と報告書は指摘し、工場の労働力の80%は学生労働者だと指摘している。