アップル、米国とドイツの裁判所で競合他社との訴訟に直面

アップル、米国とドイツの裁判所で競合他社との訴訟に直面

Appleは、米国におけるSamsungとの法廷闘争と、ドイツにおけるMotorolaとの法廷闘争において、二つの面で障害に直面している。Appleは、Samsung Galaxy 10.1タブレットの販売差し止めを求める米国裁判所への申し立ての更新が遅延している。一方、ドイツでは、ドイツ・デュッセルドルフの裁判所が、MotorolaのXoomタブレットに対するAppleのドイツにおける差し止め請求が敗訴する可能性が高いとの見解を示している。

ロイター通信:

アップルは、テクノロジー大手間の世界的な特許戦争の重要な戦場となっているサムスン電子のギャラクシー10.1タブレットの販売禁止を米国の裁判所に求める要請の更新で遅延に直面している。

アップルは昨年、韓国の家電大手サムスンがiPhoneとiPadを「盲目的に」模倣しているとしてサムスンを提訴した。サムスンはこの主張を否定し、反訴を起こした。

ルーシー・コー米連邦地方裁判所判事は、アップルによるサムスン製スマートフォンの一部とGalaxy 10.1タブレットの販売禁止の申し立てを却下した。同判事は先月、控訴裁判所からアップルの申し立てを再検討するよう指示を受けていた。

アップルは直ちに再度の差し止めを求めたが、コー判事は月曜日の命令で、手続き上の理由でアップルの申し立てを却下し、控訴裁判所が正式に管轄権を彼女に返還するまでは、申し立てを検討できないと述べた。

アップルはその後、控訴裁判所がいつ管轄権を放棄するかを明示せずに、再度請求を提出する可能性がある。

アップルとサムスンの両社の最高経営責任者(CEO)は先月、北カリフォルニアで裁判所命令による調停に臨んだが、和解には至らなかった。

ドイツでは、アップルも打撃を受けている。昨年サムスンギャラクシー10.1タブレットの販売を禁止した時のように、モトローラのタブレットに対してアップルが勝利を得る可能性は低いと裁判所が判断したためだ。

ブルームバーグは次のように報じている。

昨年、サムスン電子のGalaxy 10.1タブレットの販売を差し止めたドイツの裁判所は、モトローラ・モビリティのデバイスに対してもアップルに同様の勝利を認める可能性は低いと、ヨハンナ・ブリュックナー=ホフマン裁判長はデュッセルドルフでの審理で述べた。この判断は暫定的なもので、本日の議論の検討後に変更される可能性がある。判決は7月17日に下される予定だ…「喫茶店でXoomを使っていて、自分がiPadを持っていると他人に思われたいと願う人がいるとは思えません」とブリュックナー=ホフマン裁判長は述べた。

ああ、法廷闘争は続く。こうした法廷闘争が続く様子を取材するのが好きなのは、それが面白いからなのか、それとも、こういう記事でいつも使っている正義の天秤のグラフィックが気に入っているだけなのか、よくわからない。まあ、この争いは永遠に続く運命にあるようなので、このグラフィックを使う機会は今後もたくさんあるだろう。