日本最大手の通信事業者ドコモは、iPhoneの導入を急ぐ必要はないと述べている

日本最大手の通信事業者ドコモは、iPhoneの導入を急ぐ必要はないと述べている

日本最大手の携帯電話事業者の代表であるドコモは、アップルの人気機種「iPhone」をいつ顧客に提供開始するかについて推測を拒み、同端末はもはや「スマートフォンの神様」ではないとだけ述べた。

NTTドコモロゴ AppleInsider:

「私たちが問わなければならないのは、iPhoneがないことで今後どれだけのお客様がドコモから離れていくのかということです」と、NTTドコモの坪井和人副社長はウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで述べた。「iPhoneに乗り換えるお客様はこれからも必ずいるでしょうが、iPhoneがスマートフォンの神様のように思われていた時代とは状況は変わりました。」 

坪内氏は、顧客を他の通信事業者に引き離しているアップルの端末の提供にドコモは反対していないと認め、それがドコモのマーケティング活動の促進になる可能性が高いと述べた。

iPhoneに関して通信事業者が懸念している点の一つは、Androidや他の携帯電話プラットフォームでよく見られるように、通信事業者が自社の携帯電話にプリインストールされたソフトウェアを搭載することをAppleが認めていないことだ。

「また、Androidスマートフォン向けに提供しているドコモ独自のサービスの一部はiPhoneでは動作しません」と坪内氏は続ける。「カスタマイズの余地があまりないため、あきらめざるを得ません。」

坪内氏は、顧客から携帯通信会社がいつiPhoneを提供するのかと問い合わせがあったと述べたが、他の端末の改良がAppleのデバイスの必要性を上回っているとの立場を取った。

「ドコモがiPhoneなしでは生き残れないというわけではありません。iPhoneの販売が不可欠だとは思っていません」と彼は述べた。「昨年と比べて変わったのは、Androidスマートフォンの競争力が高まったことです。」

ドコモは昨年、iPhoneの供給不足により11月に4万800人の加入者が失われたことを認めた。