アマゾン幹部がアップル電子書籍裁判で証言、アップルの代理店モデルはKindle対策だったと主張

アマゾン幹部がアップル電子書籍裁判で証言、アップルの代理店モデルはKindle対策だったと主張

米司法省によるアップルに対する独占禁止法訴訟の3日目、アマゾンのKindleコンテンツ担当副社長ラッセル・グランディネッティ氏は、アップルと大手書籍出版社5社が採用した代理店モデルは、オンライン販売業者の電子書籍リーダーであるKindleの成功に損害を与えることが意図されたものだったと証言した。

小槌

AppleInsider:

ロイターの法廷報告によると、アマゾンのKindleコンテンツ担当副社長ラッセル・グランディネッティ氏は、同社が出版社に対し、代理店モデルの採用によりビジネス関係を修正する必要があるかもしれないと伝えたと証言した。

さらにガーディネッティ氏は、2010年にアップルと合意した後、出版社がアマゾンに「最後通牒」を突きつけ、Amazon.comでの電子書籍の価格設定を出版社に許可するよう要求したと述べた。合意に至らなければ、アマゾンはKindle対応電子書籍のハードカバー版が発売された当日に販売を禁止されていただろうとガーディネッティ氏は述べた。

ガンデッティ氏は、2010年にマクミラン社のジョン・サージェント最高経営責任者(CEO)が、代理店モデルに移行するか、同じ本のハードカバー版が発売されてから7か月後まで電子書籍の販売を延期せざるを得ないかの選択肢を提示したと証言した。

「提示された選択肢がいかに不快なものであったかを私は表現したと思う」とグランディネッティ氏は語った。

アマゾンはしばらくの間、出版社との契約に抵抗していたが、最終的には代理店モデルに基づく3年間の契約を結んだ。

このモデルは、司法省によるAppleに対する訴訟の中心的要素であり、司法省は同社が電子書籍の価格操作のために大手出版社5社と共謀したと主張している。司法省は、AmazonをAppleの疑惑の計画における被害者の一つとして挙げている。