米国連邦巡回控訴裁判所は、AppleとSamsungの間で重要な対決となるであろう審理の期日を8月9日と定めた。この期日が設定された理由は、Appleが特許侵害を理由にSamsung製スマートフォンの一部の販売差し止め命令を取得しようとしているためである。
AppleInsider:
アップルは昨年、陪審裁判でサムスンに対する最初の特許侵害訴訟に勝訴したものの、米連邦地方裁判所のルーシー・コー判事はサムスンのスマートフォンに対するアップルの差し止め命令を認めなかったため、iPhoneメーカーは控訴した。
FOSS Patents の知的財産専門家、フロリアン・ミューラー氏 は、今回の件はApple対Samsungの争いにおいて、昨夏の陪審裁判以来最も重要な出来事になる可能性があると述べている。同氏は、Appleが昨年8月に勝利したとしても、Samsungの特許侵害に対する法的措置が取られなければ、その意味が薄れてしまう可能性があるため、今回の件はさらに重要になる可能性があると考えている。
コー氏は、侵害された特許は問題となっているサムスン製デバイスの機能の「ごく一部」にのみ適用されていると主張し、アップルの当初の差し止め請求を認めなかった。
アップルはまた、陪審員団から当初10億5000万ドルの賠償金を命じられたにもかかわらず、いまだサムスンから一銭も回収できていない。賠償金の40%にあたる約4億5000万ドルは今年3月に取り消された。
サムスンは、特にアップルが保有するいわゆる「ラバーバンド」特許に関して反撃を続けており、先週、同特許の再審理を求めた。