ルーシー・コー連邦地方裁判所判事は、Apple、Google、その他企業が「人材引き抜き禁止」契約を締結したと主張する係争中の民事訴訟に関連して、Apple CEOのティム・クック氏に証言録取を命じた。クック氏に加え、Google会長のエリック・シュミット氏、そしてIntel CEOのポール・オッテリーニ氏にも証言録取が命じられた。
ブルームバーグ、9to5Mac経由:
コー氏は昨日、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏にも訴訟の対象となっている電子メールの写しが渡されていたと弁護士らに語り、当時アップルの最高執行責任者だったクック氏がそのような合意について相談を受けていなかったとは「信じ難い」と語った。
コー判事は、昨日の審理で集団訴訟として認定すべきかどうかが問われた際、関係企業の幹部が証言録取を受けていなかったことに失望を表明した。集団訴訟には、共謀によって所得が人為的に減少したと弁護団が主張する様々なカテゴリーの従業員が含まれる。コー判事は集団訴訟の認定については判断しなかった。
従業員らが起こした民事訴訟は、2010年に行われた最初の反トラスト法調査後に米司法省と和解した訴状の再現となる。司法省は、人材引き抜き問題を避けるため、両社が「電話禁止」リストを保有していたと非難したが、同時に、この契約が競争と従業員に悪影響を及ぼす可能性があるとも指摘した。
司法省は、AppleとAdobeの幹部が2005年に互いの従業員への「コールドコール」を行わないことで合意したと述べた。また、AppleとGoogleは2006年に電話勧誘禁止リストを作成し、Apple、Pixar、Googleは2007年にIntuitおよびIntelと同様の契約を締結したと主張した。