デンマークの裁判官３人は、地元の法律に従い、アップル社はデンマーク人男性のiPhone 4を再生品ではなく新品と交換しなければならないとの判決を下した。
マックルーマーズ:
3人の裁判官は、再生品にはリサイクル部品が含まれている可能性があり、その結果再販価格が下がる可能性があり、元の購入と同等の新品のiPhoneを受け取るという彼の正当な期待に反するとして、Appleがデビッド・リスガード氏のiPhone 4を再生品と交換する権利はないと判断した。
裁判所は、Appleがリスガード氏に再生品デバイスを提供したことにより、デンマーク物品売買法に基づき当初の購入契約を履行していないと判断した。この判決は、デンマーク消費者苦情委員会による以前の判決を支持した。
Appleは訴訟手続きにおいて、再生iPhoneにはリサイクル部品が含まれる可能性があるものの、新品と同様に製造・試験されていると述べた。Appleは、再生iPhone 4には最大5つの特定リサイクル機能モジュールと最大8つの特定リサイクル周辺モジュールが含まれる可能性があることを認めたが、各機種について該当するかどうか、またどの程度該当するかは断言できないとした。さらにAppleは、実際には外装モジュールがリサイクルされることは稀であると述べた。同社は、リサイクルされたモジュールはすべて、厳格な試験と厳格な品質管理を受けていると宣言した。
Appleは、デンマークの上級裁判所に控訴する選択肢を持つ。判決が支持されればデンマークで前例となり、今後、Appleは不具合のあるiPhoneを再生品ではなく新品に交換せざるを得なくなるため、控訴する可能性が高い。
