ソニー、アップルとの争いでiTunesから撤退?

ソニー、アップルとの争いでiTunesから撤退?

ソニー対アップル

3大音楽レーベルの1つがiTunesから撤退する準備を進めているようだ。この動きは、ビヨンセ、トゥール、パール・ジャムといったアーティストがiTunesから撤退することを意味する。ソニーは、数ヶ月前にAppleがApp Storeから自社の電子書籍リーダーアプリを拒否したことに、いまだに憤慨しているようだ。

The Age とのインタビューで、ソニーの幹部マイケル・エフライムは、音楽配信プラットフォームとしての iTunes を批判した。

「もし(大規模な普及が)実現したら、ソニーミュージックはiTunesにコンテンツを提供する必要があるのでしょうか?」とエフライム氏は尋ねた。「現状では必要です。iTunesが現在のフォーマットなので、提供せざるを得ません。出版社はAppleに脅迫されており、他の配信システムを模索しています。今後3~5年でどうなるか、見守っているところです。」

ソニーは、デジタル音楽市場で独占的なシェアを占める iTunes に対抗するため、数か月前に英国とアイルランドでサブスクリプション型の Music Unlimited を開始した。

しかし、この騒動の最大の勝者は音楽サブスクリプションサービスのSpotifyかもしれない。ソニーは、どうやらiTunesに対抗する新たな策略とみられるが、既に自社の膨大な音楽ライブラリへのアクセスをSpotifyに約束している。

「iTunesキラー」と呼ばれるSpotifyは、米国市場に参入する前に、残りの2大レーベルであるEMIとユニバーサルの台頭を待っているようだ。

ソニーが iTunes から撤退すれば、最大の敗者はソニーと契約しているアーティストのファンとなるだろう。