スプリントの株主がソフトバンクとの取引を承認

スプリントの株主がソフトバンクとの取引を承認

スプリント・ネクステルの株主は火曜日、ソフトバンクからの魅力的な買収提案を承認し、スプリントの買収合戦は終結した。衛星テレビ事業者のディッシュも米国第3位の携帯電話事業者に買収提案を行っていたが、ソフトバンクの高額な提示額に反発し撤退した。

スプリントロゴ

ロイター通信:

スプリント買収を巡りディッシュ・ネットワーク(DISH.O)と争った日本のソフトバンクは、買収を完了するために、米通信規制当局の連邦通信委員会の承認を得るだけとなった。

スプリントによれば、ソフトバンクが同社の所有権の78%を取得することになる216億ドルの買収案には、発行済み株式の約80%が賛成票を投じたという。

スプリントは、買収完了時期について、これまで発表していた7月の目標を維持するとの声明を発表した。

ソフトバンクは6月10日、買収提案額を201億ドルから216億ドルに増額した。また、株主への現金拠出額を45億ドル増加させた。この増額はディッシュの提案を上回るものであり、スプリントの第2位株主であるポールソン・アンド・カンパニー(同社は以前、ディッシュの提案を支持すると表明していた)の支持も得た。

ソフトバンクが入札額を引き上げた後、ディッシュは入札から撤退した。

この取引は、日本企業による海外企業の買収としては過去最大規模となる。ソフトバンクは、成熟した日本の携帯電話市場を超えて事業を拡大することを目指している。

スプリントは、ネットワークのアップグレードと、クリアワイヤ社の少数株主の買収提案の費用を賄うために、ソットバンク買収による資金注入を必要としていた。スプリントはすでにクリアワイヤの過半数株を保有している。