元iTunesエンジニアが、Appleが「iTunes以外のプレーヤーを100%ブロックする」つもりだったと証言

元iTunesエンジニアが、Appleが「iTunes以外のプレーヤーを100%ブロックする」つもりだったと証言

アップルに対する継続中の集団訴訟の証言は金曜日も続き、元iTunesエンジニアのロッド・シュルツ氏が、サードパーティの音楽プロバイダーがアップルのiPodと競合するのを阻止するため、iTunes以外のクライアントをブロックする作業に携わっていたと証言した。

小槌

ウォールストリートジャーナル、MacRumors経由:

元iTunesエンジニアは金曜日、Appleに対する連邦反トラスト訴訟で証言し、「iTunes以外のクライアントを100%ブロックし、AppleのiPodと競合するサードパーティのプレーヤーを締め出すことを目的とした」プロジェクトに携わっていたと述べた。

原告から召喚状を受けたシュルツ氏は、自身のプロジェクトのコードネームは「キャンディ」であり、2006年から2007年にかけてのiTunesでの作業については話したくないと裁判所に述べた。さらに彼は、iTunesで採用されていたAppleのセキュリティ対策は当時のデジタル音楽業界の状況を反映したものだったと主張した。レコード会社はDRMを要求し、AppleにiPodのセキュリティ維持を強制したのだ。

シュルツ氏とアップルはともに、アップルの取り組みは、サードパーティのプレーヤーやファイル形式によって損なわれた可能性のある自社のシステム、ひいてはユーザーエクスペリエンスを保護するために設計されたものだと主張したが、シュルツ氏は、これが iPod の優位性にもつながったことを認めた。

イヴォンヌ・ゴンザレス・ロジャース判事は今週、この訴訟を陪審に送致する予定だ。原告は3億5000万ドルの損害賠償を求めており、反トラスト法の下では3倍の額に増額される可能性がある。