アップルの弁護士は、米国控訴裁判所がサムスンによるギャラクシー・ネクサスの販売を引き続き認める決定により、陪審員がネクサスが侵害していると認定した特許をアップルが保護することができなくなったと主張している。
AppleInsider:
アップルの代理人弁護士は、両社間の特許紛争における2件の控訴について、米国控訴裁判所の判事全員による審理を求める申し立てを行ったと、ブルームバーグが金曜日に報じた。アップルは、サムスンによるGalaxy Nexusの販売継続を認めた10月の連邦巡回控訴裁判所の3人の判事からなる審理部による判決の覆しを求めている。
Appleが連邦控訴裁判所の判事9名全員による審査を求める申し立てを行ったのは、Samsungが先週、Appleによる同様の申し立てを差し止めるよう申し立てたことに続くものだ。Appleは昨年6月、Nexusに対する差止命令を勝ち取っていたが、CAFCはその後、差止命令を認めた裁判所が「裁量権を濫用した」と判断した。
控訴裁判所は判決の中で、Appleの特許を侵害しているとされるNexusの検索機能と音声コマンドは、それ自体では消費者の普及を促す要因にはならないと判断した。
アップルはまた、2012年8月に10億ドルの判決でアップルの特許を侵害しているとされた製品の販売をサムスンが継続することを許可したルーシー・コー米連邦地方裁判所判事による12月の判決を再検討するよう委員会に求めている。
アップルは、サムスンが特許を侵害した製品の販売を続けることを許可することで、「特許権者が、直接の競合企業が特許権者の革新的なデザインや機能を意図的に、そして成功裏にコピーするのを阻止することが実質的に不可能になる」と主張している。