スウェーデンのネットワーク企業エリクソンは、自社のLTE特許技術に関するライセンス契約交渉が決裂したことを受け、アップルを提訴すると発表した。 ウォール・ストリート・ジャーナル紙 によると、エリクソンはアップルを41件の無線関連特許侵害で提訴している。
WSJ、MacRumors経由:
「アップルは、同社のスマートフォンやタブレットに使用されている特許技術に対するエリクソンの公正かつ合理的なライセンス供与の申し出を拒否することで、市場全体に損害を与え、イノベーションを共有するインセンティブを低下させている」と同社は声明で述べた。
エリクソンはまた、米国国際貿易委員会に2件の苦情を申し立て、アップルに対する排除命令を確保しようとした。この命令により、iPhone、iPad、その他関連製品の米国での販売が阻止される可能性がある。
エリクソンは、交渉の一環として、テキサス州東部地区連邦地方裁判所に7件の訴状を提出した。アップルとエリクソンの以前のライセンス契約は1月中旬に期限切れとなっている。
アップルは2008年にモバイル技術を対象とするグローバルライセンス契約を締結し、スウェーデンのエリクソンに支払いを続けていたが、iPhoneメーカーであるエリクソンは1月に契約満了後、更新を拒否した。エリクソンは、公正かつ合理的で差別のない(FRAND)条件に基づく新たなライセンス契約を提示したが、アップルは拒否したと述べている。
アップルは1月12日、スウェーデンのエリクソンがLTE運用に必須ではない特許に対して過剰なロイヤリティを要求しているとして同社を提訴した。
エリクソンの反訴は、アップルがライセンスを受けた無線技術の使用を継続できるよう、年間推定2億5,000万ドルから7億5,000万ドルのロイヤルティをアップルから徴収することを目指している。同社は携帯電話技術に関する特許を3万5,000件以上保有している。