アップルのサプライヤーであるフォックスコン、シャープ、TSMCが米国内での製造オプションを検討

アップルのサプライヤーであるフォックスコン、シャープ、TSMCが米国内での製造オプションを検討

アップルの主要サプライヤー3社は、米国での工場建設を検討している。フォックスコン、その子会社シャープ、そして半導体メーカーTSMCは、ドナルド・トランプ次期米大統領の就任時に提供されると予想される優遇措置の活用を検討している。

アップルのサプライヤーであるフォックスコン、シャープ、TSMCが米国内での製造オプションを検討

AppleInsider:

日経新聞によると、シャープ幹部は金曜日、フォックスコンとシャープが米国に液晶ディスプレイ製造工場を建設することを検討していると述べた。この選択肢は「検討中」だが、匿名の幹部は、そのような決定は「慎重に」行う必要があると述べた。

こうした工場の建設は、フォックスコンのパートナーであるソフトバンクが米国に500億ドルを投資し、最大5万人の雇用を創出することを目指している計画の一環として行われる可能性がある。

日経の情報筋によると、米国に建設されるシャープ/フォックスコンのLCD工場は、最近発表された中国・広州のディスプレイ製造工場(2018年秋に開設予定)とほぼ同じ規模になる可能性があるという。同工場の建設費は86億9000万ドル。

日経新聞はまた、フォックスコンが製造拠点の一部を米国に移転する可能性を依然として検討しているものの、移転の費用対効果についてはまだ決定していないと報じている。

関連ニュースとして、DigiTimesは、Appleのチップメーカーである台湾積体電路製造(TSMC)も生産の一部を米国に移転することを検討していると報じている。同社のモリス・チャン会長は同誌に対し、トランプ大統領が米国での製造業への優遇措置を主張していることから、TSMCは選択肢を検討していると語った。

TSMCが米国への生産移転を計画しているのはまだ初期段階だが、半導体メーカーとしてそのメリットとデメリットを検討している最中だ。TSMCの競合企業であるサムスンは、テキサス州オースティンの工場でiPhone用チップを製造している。