Apple、ProviewがiPadの商標について嘘をついていると非難、名誉毀損訴訟も示唆

Apple、ProviewがiPadの商標について嘘をついていると非難、名誉毀損訴訟も示唆

Proviewが中国の下級裁判所でiPadの限定販売禁止処分を受けたという最近の報道を受け、IDG NewsPC World)は、AppleがProviewに対し名誉毀損訴訟を起こすと警告する書簡を送付したと報じている。Appleは以前、香港でiPadの商標権をめぐる訴訟で勝訴しており、Proviewがこの件に関して虚偽の声明を発表したと主張している。

月曜日、アップルは中国のディスプレイベンダーProviewに対し、創業者のヤン・ロンシャン氏に対し、メディアへの虚偽情報の発信を中止するよう求める書簡を送付した。その後、アップルは「名誉毀損的発言」による損害賠償を求めて訴訟を起こすと警告した。

「事実に反する情報をメディアに公開することは不適切であり、特にそうした開示がアップルの評判を不当に傷つける結果となる場合は不適切である」と、事情に詳しい人物が提供した書簡には記されている。

Appleは、2009年にProviewの子会社からiPad商標の全世界的権利を55,000ドルで購入したと主張しているが、Proviewは子会社には商標を販売する権利がなかったと主張している。

Proviewは数十億ドルの負債を抱え、財務状況は極めて厳しい。そのため、ProviewがAppleを相手取って起こした訴訟は、同社から巨額の賠償金を回収しようとする試みに過ぎないと多くの人が考えている。

Appleに有利な判決を下した香港の裁判所は、Proviewのさまざまな子会社がAppleから数百万ドルをゆすろうと共謀したと述べている。Proviewが訴訟を続けていることにより、その金額は現在10億~20億ドルにまで上昇している。