申し訳ありません、トランプさん!近いうちに、アメリカに持ち帰れるApple製品の組み立ての仕事はなくなるかもしれません。Appleの主要iPhone組み立てパートナーであるFoxconnは、すでに生産ラインに4万台のロボットを導入しており、全工場の完全自動化に向けて取り組んでいると発表しました。

デジタイムズ:
フォックスコン・エレクトロニクスの自動化技術開発委員会ゼネラルマネージャー、戴佳鵬氏によると、同社は中国工場の生産を3段階に分けて自動化しており、最終的には工場全体の完全自動化を目指しているという。
ダイ氏によると、第一段階では、労働者がやりたがらない作業や危険な作業のために、個別の自動化ワークステーションを設置する。第二段階では、生産ライン全体を自動化し、その段階で必要なロボットの数を減らす。
最後にダイ氏は、第3段階では工場全体が自動化され、生産、物流、テスト、検査のプロセスに少数の労働者のみが割り当てられるだろうと述べている。
戴氏によると、フォックスコンの中国西部の成都、中国南部の深圳、そして中国北部の鄭州にある工場は、すでに第2期または第3期に移行している。一部の工場には10本の完全自動化(Lights-Out:完全自動化)生産ラインがあり、その中には成都のテーブル1、中国西部の重慶工場のAIO(オールインワン)PCおよび液晶モニター生産ライン、そして鄭州のCNCラインも含まれる。
フォックスコンはこれまでに4万台以上の産業用ロボット「フォックスボット」を導入しています。これらのロボットは中国の工場で自社開発・製造されており、年間約1万台のフォックスボットを生産できるため、自動化された工場に人員を配置するのにそれほど時間はかからないでしょう。
ドナルド・トランプ次期大統領は選挙運動中、アップル社などの企業に製品生産を米国内に戻すよう強制すると約束した。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)や他のIT企業幹部は、クック氏の言うように米国内には職業技能と物流支援が不足しており、この約束は非現実的だと述べている。
Appleは生産パートナーであるFoxconnとPegatronに対し、Apple製品の一部生産を米国に移管する実現可能性を調査するよう依頼したと報じられており、Foxconnはそうした動きの可能性を調査することに同意したが、Pegatronはその可能性を即座に否定したと言われている。
フォックスコンからの最新のニュースによると、近いうちに米国に持ち帰れる雇用はなくなり、代わりに米国でアップル製品を製造するためにロボットを米国内に出荷する可能性があるという。