暗号化メッセージアプリ「シグナル」は、フェイスブック傘下の同社がどれだけのデータを収集し、それが広告のターゲティングにどのように使われているかをユーザーに示そうとしたため、インスタグラム上での広告キャンペーンをブロックされた。
Signalはブログ投稿で、ユーザーが広告を見る理由を明確にするために広告を生成したと述べています。Signalは、広告プラットフォームがターゲティングを行うために使用する情報を事前に明示することで、この目標を達成しました。
「Facebookが収集し、アクセスを販売している個人データを表示するように設計された、マルチバリアント型ターゲティング広告を作成しました」とSignalは述べた。「この広告は、広告プラットフォームが使用している視聴者に関する収集情報の一部を表示するだけのものでした。Facebookはそのようなアイデアに乗り気ではありませんでした。」
広告では Signal ブランドが使用され、ユーザーの職業、教育レベル、興味、趣味、場所、関係の状態、およびユーザーとプラットフォームのやり取りから収集されたその他の個人データ ポイントが表示されました。
ご想像のとおり、Facebook はこれらの広告に不満を抱き、同プラットフォームの Signal の広告アカウントは無効化されました。
Facebookは、データがどのように利用されているかを知らせる場合を除き、人々の生活の可視性を売ることに何の抵抗もありません。広告が人々のデータをどのように利用しているかを透明化するだけで、Facebookは禁止されるようです。Facebookの世界では、唯一許容される利用方法は、オーディエンスから自分の行動を隠すことです。
Facebookは、これはSignal側の広告宣伝行為であり、メッセージングサービスである同社が実際に広告を掲載しようとしたことは一度もないと主張している。Signalは広告を掲載しようとしたことがあり、その結果広告アカウントが停止されたと述べている。
実際に掲載しようと試みました。広告は却下され、Facebookは広告アカウントを停止しました。これは実際のスクリーンショットです。Facebookはそれを承知しているはずです。pic.twitter.com/6ZKiA6nr2e
— シグナル(@signalapp)2021年5月5日
Signalは、エンドツーエンドの暗号化、消えるメッセージ、その他の機能によりユーザーのメッセージの監視を防ぐ安全なメッセージングアプリです。WhatsAppの物議を醸したプライバシーポリシーの更新を受けて、このサービスは最近人気が急上昇しています。(WhatsAppもFacebook傘下です。)