グリーンピース:AppleのiCloudは汚染エネルギーに大きく依存している

グリーンピース:AppleのiCloudは汚染エネルギーに大きく依存している

グリーンピースの報告によると、クラウドベースのサービスに環境に優しい電力を利用することに関しては、アップルはフェイスブックやグーグルなど他のテクノロジー企業に遅れをとっているという。

AppleInsider:

火曜日に発表された「あなたのクラウドはどれくらいクリーンか?」と題された新たな報告書は、AppleのiCloudサービスが石炭火力発電に大きく依存していることを厳しく批判している。グリーンピースは、AppleをAmazonやMicrosoftと並んで「クラウドの電力供給に汚染エネルギーを大きく依存している」企業と位置付けている。

「アップルは、追いつくのではなく、創意工夫と手持ちの資金、そして革新的精神を持ち、異なる考え方でクラウドを動かすエネルギーの種類を大幅に改善できる」と報告書には書かれている。

Appleは、企業が評価された4つのカテゴリーで低い評価を受け、透明性で「D」、インフラの立地で「F」、エネルギー効率と温室効果ガス軽減で「D」、再生可能エネルギーへの投資と推進で「D」となった。

グリーンピースはまた、ノースカロライナ州にあるアップルのサーバーファームの電力供給に充てられる予定の、同社が誇る20メガワットの太陽光発電パネルについても否定した。グリーンピースによると、アップルの太陽光発電パネルはデータセンターに必要な電力のわずか10%しか供給しないという。

「もしアップルがiCloudに求めると主張する『高い割合』の再生可能エネルギーの確保に本当に関心があるのであれば、敷地内発電の初期段階を超えて、莫大な現金準備金を再生可能エネルギーへの投資や購入に充て、さらにデューク・エナジーにクリーンなエネルギーを供給するよう圧力をかける必要があるだろう」と報告書には記されている。

アップルのデータセンターがあるノースカロライナ州の大手公益事業会社デューク・エナジーは、発電を「汚染物質を排出する石炭火力発電所」に依存しているとグリーンピースから過去に批判されてきた。