ロイターの報道によると、中国における同社の保証ポリシーをめぐる論争についてアップルのCEOティム・クック氏が公式に謝罪したことで、これまで中国消費者の間でアップルの評判を傷つけようと躍起になっていた国営メディアから好意的な反応が得られたという。
ロイター、9to5Mac経由:
アップル社は異例の謝罪で、中国の国営メディアから蔑視される存在から賞賛される存在へと変貌を遂げた。これは他の外国企業にとって、政府系メディアのスピードと力を過小評価してはならないという教訓となった。数日前にアップル社を厳しく批判した中国紙はその後、論調を変えた。
昨日、CEOのティム・クック氏が書簡でAppleの中国における保証ポリシーの変更を発表するという形で謝罪した。これは、Appleの保証ポリシーを他国と比較して継続的に批判してきた国営メディアのキャンペーンへの反撃だった。Appleは当初、謝罪を撤回する姿勢を見せなかったが、クック氏の謝罪は既に中国メディアに好影響を与えているようだ。
中国共産党の機関紙「人民日報」が発行する 人気タブロイド紙「黄金時報」 に加え、 政府もアップルの決定を称賛している。
同社の謝罪の手紙は状況を緩和し、アップルと中国市場との緊張関係を和らげた。「他のアメリカ企業と比較して、同社の対応は尊敬に値する」と大衆紙グローバルタイムズは書いている。
外務省はアップルが消費者の要求に「誠実に」対応したことを称賛した。
アップルが状況に対処し、中国での保証ポリシーを変更するという決断は功を奏しているようだ。急速にアップルの最大かつ最重要市場になりつつある中国で、同社は否定的な国営メディアと戦い続けている。