イスラエルの法医学会社セルブライトがFBIのテロリストのiPhoneロック解除に協力

イスラエルの法医学会社セルブライトがFBIのテロリストのiPhoneロック解除に協力

新聞 「イディオト・アハロノト」( ロイター通信経由)によると、イスラエルのモバイルフォレンジックソフトウェア企業「セレブライト」が、サンバーナーディーノ銃乱射事件の犯人サイード・ファルークが使用したiPhone 5cのロック解除にFBIを支援しているという。もしこの試みが成功すれば、FBIは問題のiPhoneの製造元であるAppleへの支援要請を取り下げることができるだろう。

イスラエルの法医学会社セルブライトがFBIのテロリストのiPhoneロック解除に協力

日本のサン電子の子会社であるセレブライトは、収益を2つの事業に分けたものである。1つは法執行機関、軍隊、諜報機関が使用する、モバイル機器内に隠されたデータを検索するフォレンジックシステム、もう1つはモバイル小売業者向けのテクノロジーである。

米国司法省は月曜日、連邦裁判所に対し、火曜日に予定されていた審問の延期を要請した。この審問は、FBIが問題のiPhoneのロック解除に「総当たり方式」を使えるようにするiOSのバージョンをAppleに開発するよう命じる命令を審査するものだ。月曜日の延期要請では、「外部の当事者」がFBIにiPhoneのロック解除の可能性のある方法を示したとだけ述べられており、その方法が成功すれば、FBIはAppleに支援を求める必要がなくなるとされていた。

政府は4月5日までに、デバイスのロック解除に関する進捗状況を裁判所に報告するよう命じられている。Appleは、FBIが試みるような方法でデバイスのロック解除を可能にする可能性のあるiOSの脆弱性について、情報提供を求める意向を示している。

ロック解除の試みが成功しなかった場合、FBIは再び裁判所を利用してAppleに支援を迫ろうとする可能性が高い。これは、FBI独自の令状法の解釈に基づくものだ。この件でFBI側がどちらに有利な判決を下しても、今後のこの種の訴訟に影響を与える前例となる可能性がある。