KGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏は最新の調査レポートで、アップルは2017年上半期にiPhone SEを刷新する予定はない、と投資家に伝えた。同社はまた、高い利益率を維持するため、サプライヤーに対し値下げ圧力をかけ続けるだろう。
クオ氏はまた、中国での需要減速とiPhone SEの刷新が遅れていることから、2017年上半期のAppleのiPhone出荷台数は減少すると予測した。クオ氏は、2016年上半期の出荷台数増加はSEの需要によるものだと考えている。
クオ氏は、アップルがサプライヤーに値下げ圧力をかけていることは今月か12月には成果が現れ始め、部品サプライヤーはアップルのiPhone製品ラインの製造に使用している部品の価格を引き下げるはずだと述べている。
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しかし、クオ氏は、すべてのサプライヤーが値下げするわけではないと指摘する。iPhoneのパネルを製造するメーカーをはじめとする多くの部品メーカーは、サプライヤー間の熾烈な競争により、Appleとの交渉において弱い立場にある。サムスンのように、iPhoneの特定の部品の主要サプライヤーであるサプライヤーの中には、Appleよりも強い交渉力を持つ企業もある。クオ氏は、サムスンが価格を引き上げる可能性もあると考えている。そして最後に、TSMCのように、Appleの利益率維持の試みの影響を受けにくいサプライヤーもいくつかあるとクオ氏は述べている。
クオ氏は、2017年第2四半期のiPhone出荷台数は前年同期比で減少し、3500万台から4000万台程度になると予測している。昨年、Appleは2016年第2四半期に4040万台を出荷した。