ブルームバーグは、電子書籍の価格操作でアップル社を訴えている州司法長官らが損害賠償として2億8000万ドルを求めており、さらに損害賠償額を3倍にするよう要求しており、アップル社が州に対し8億4000万ドルを支払う可能性が高まっていると報じている。
ブルームバーグ:
原告らは、昨年の裁判でAppleが価格操作のための共謀を画策したことを米国が既に「決定的に証明」しているため、独占禁止法に基づき3倍の損害賠償を受ける権利があると主張している。請求額は、カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社が2013年末時点で保有していると報告した1588億ドルの現金の0.5%にあたる。
この要求は金曜日、この事件を担当する連邦判事デニス・コートに提出された覚書の中でなされた。
昨年7月の陪審員なしの裁判で、コート判事はアップルが出版社と共謀して電子書籍の価格を固定していたと認定した。また、司法省の訴訟に加わった33州に対してアップルが責任を負うべきだとの判決を下した。
各州が請求した損害賠償に関する裁判は今年後半に開かれる予定で、コート判事もこの審理を主宰する。