NHKは、アップルが東芝のメモリチップ事業の「相当な株式」を取得するために数十億ドルを投じる可能性があると報じている。アップルが求めている株式は20%以上と言われている。
東芝の幹部は現在、今月分社化した収益性の高い半導体事業の買収先を絞り込んでいるところだ。
しかし、日本政府当局者は東芝が重要な技術を海外の買い手に売却することについて懸念を表明している。
情報筋によると、これに対しアップルは東芝に株式の一部を保有させ、日本と米国の企業を合わせて過半数の株式を保有することになるという。
Appleは、製造パートナーであるFoxconnと提携し、同社がAppleの株式約30%を買収する計画にも取り組む可能性がある。しかし、両社は、東芝が「重要技術」を海外の買い手に売却することに対する日本政府の懸念に対処する必要がある。
フォックスコンは東芝に対し、株式取得に最大3兆円(300億ドル)を提示したと報じられているが、フォックスコンの中国事業を理由に、この提案は却下される可能性がある。他の買収候補としては、アマゾンやグーグル、半導体メーカーのSKハイニックスやウエスタンデジタルなどが挙げられるとされている。
東芝は、3月に米国原子力子会社ウェスティングハウス・エレクトリックが連邦破産法第11章に基づく破産申請を申請したことに伴う費用を賄うため、NAND型フラッシュメモリ事業を売却する。東芝は6月までにメモリチップ事業の売却先を選定する予定だ。