Apple CEOのティム・クック氏は月曜日、第2回WSJD Liveカンファレンスに登壇し、Apple Music、データプライバシーなどについて語った。Apple Watchの販売数や、噂の多かった同社の自動車プロジェクトに関する質問は避けた。

ウォール・ストリート・ジャーナル編集長ジェラルド・ベイカー氏が進行役を務めたインタビューは、 ベイカー氏がクック氏にApple Watchの販売実績や将来の計画についていくつか質問するところから始まった。いつものように、クック氏は質問をはぐらかした。
クック氏は同社の新しいApple Musicサービスに関する情報も共有し、このストリーミング音楽サービスのユーザー数は1500万人を超え、そのうち650万人が有料ユーザーであることを明らかにした。インタビューをライブ中継したThe Vergeは、クック氏がこの機会を利用してApple Musicの人間によるキュレーション機能を宣伝したと報じている。
「本当に順調です」とクック氏は語った。「ありがたいことに、たくさんの人が気に入ってくれています。」
クック氏はApple Carの噂については「回避」し、自動運転機能と電気自動車の登場により自動車業界は「大きな変化」を迎えるだろうとだけ述べた。最後にクック氏は、「私たちが考えている限り、できれば短期的には、車に乗り込んだ瞬間に車内でiPhoneのような体験をしてもらえるようにしたい」と述べて話題を締めくくった。
最近大きな懸念となっているデータプライバシーについて、クック氏は「今日の世界では暗号化は必須だと考えています。バックドアは絶対にあってはならないものです」と述べた。米国政府は最近、Appleなどの企業に対し、法執行機関がAppleのサーバーに保存されているデータにアクセスできるようにするための「バックドア」を提供するよう圧力をかけ続けると発表した。
クック氏は社会的責任について語り、アップルは世界を自分たちが受け継いだ時よりも良い場所にして残すべきだと述べた。これには、多様性のある職場環境の整備、国の教育システムの改善、そして環境への影響の最小化が含まれるべきだとクック氏は述べた。
これはクック氏にとってWSJDライブイベントへの2度目の登場だった。
(AppleInsider経由)