AT&Tは、通信速度制限ポリシーを更新し、ネットワークが混雑している基地局に接続している顧客のみに通信速度制限を適用すると発表したと、Ars Technicaが報じている。同社はこれまで、無制限データプランの適用除外を受けている顧客に対し、1回の請求期間でLTEデータ使用量が5GBを超えた場合に通信速度制限を適用していた。
ポリシーの更新された部分は次のように記載されています。
AT&Tのネットワーク管理プロセスの結果、3Gまたは4Gスマートフォン、あるいは無制限データプランにご加入の4G LTEスマートフォンをご利用のお客様が、請求期間中に3ギガバイト(3G/4G)または5ギガバイト(4G LTE)のデータ通信量を超過した場合、ネットワークが混雑している時間帯や地域でデータサービスをご利用の際に速度が低下する可能性があります。ただし、超過料金が発生することなく、引き続き無制限データをご利用いただけます。速度は次回の請求サイクルの開始時に回復します。
米国連邦取引委員会(FCC)は2014年10月、AT&Tを相手取り連邦裁判所に提訴した。訴状は、AT&Tがデータ通信量無制限の料金を請求しながら、5GBの使用量制限に達すると速度を最大90%低下させることで顧客を欺いていたと主張している。FCCは、AT&Tが特定の使用量制限に達すると速度制限がかかることを顧客に適切に通知していなかったと主張した。
方針の変更にもかかわらず、AT&T は訴訟に敗訴すれば依然として罰金や罰則を科せられる可能性がある。
(MacRumors経由)