ソフトバンクの孫正義氏が「iPod with MobileR」を売り込み、いかにして日本でのiPhone独占権を獲得したか

ソフトバンクの孫正義氏が「iPod with MobileR」を売り込み、いかにして日本でのiPhone独占権を獲得したか

ソフトバンクの孫正義社長は今週初めのインタビューで、アップルのスティーブ・ジョブズCEOに、構想中のiPod携帯電話の概略図を提示したことで、初代iPhoneの日本独占販売権を獲得したと主張した。

14.03.12-息子

AppleInsider:

当時、孫氏は携帯電話会社を所有しておらず、すでに開発中だったiPhoneの発売まではまだ2年もかかっていた。

孫氏は月曜日にチャーリー・ローズ氏と30分間話し、ソフトバンクとアップルの提携の舞台裏を明かした。

孫氏は、ジョブズ氏との面会は、まさに携帯電話事業への参入を計画していたまさにその時に実現したと回想する。参入する前に、孫氏は日本の通信大手NTTドコモに対抗できる独自の武器を求めていた。そして、その携帯電話をアップルに供給してもらいたいと考えていたのだ。

「モバイル機能付きiPodの小さな絵を持っていきました」と孫氏は語った。「ジョブズ氏に絵を渡すと、スティーブは『マサ、君の絵は渡さないでくれ。僕には自分の絵がある』と言ったんです」と孫氏は語った。「『汚い紙を渡す必要はないが、製品が完成したら日本に送ってくれ』と私は言ったんです。すると彼は『マサ、君は頭がおかしい。まだ誰とも話していないのに、君が初めて僕に会いに来たんだから、君に渡してやる』と言ったんです」

その日、孫氏は書面による独占契約を提案したが、iPhoneプロジェクトはまだ秘密だったためジョブズ氏はそれを断った。さらにジョブズ氏は、孫氏がまだ日本で携帯電話会社を所有していないことを指摘した。

「『スティーブ、君は約束してくれた。日本に空母を持ってくる』と私は言った。そして実際にそうしたんだ」と孫氏は語った。

孫氏のソフトバンクは2006年後半にボーダフォンジャパンの無線ネットワークを買収し、名称を変更した。

ソフトバンクは現在、米国の無線通信事業者スプリントを所有しており、ヤフージャパンやアリババを含む約1,000社の株式も保有している。

一方、「モバイル機能付きiPod」とも言えるアップルのiPhoneは、日本で最も売れている携帯電話の一つとなった。

孫氏は、ワシントンD.C.の商工会議所と会談し、次世代モバイルインターネットの動向の重要性について議論するために米国を訪問している。また、スプリントによるTモバイルの買収の可能性についても協議するとみられている。買収が実現すれば、孫氏は米国の携帯電話事業者上位4社のうち2社の経営権を握ることになる。