アップルは電子書籍の独占禁止監視を廃止する可能性

アップルは電子書籍の独占禁止監視を廃止する可能性

アップルは、過去2年間同社の事業活動を監視してきた電子書籍独占禁止法監視官の監視から逃れられる可能性がある。米国司法省は、監視官のマイケル・ブロムウィッチ氏の任期延長を勧告しなかった。

アップルは電子書籍の独占禁止監視を廃止する可能性

AppleInsider:

原告側もアップル社も月曜日、米連邦地方裁判所のデニス・コート判事に宛てた共同書簡の中で、同社がiBooksストアで販売される電子書籍の価格操作を共謀した罪で有罪判決を受けた後、2013年に任命されたマイケル・ブロムウィッチ氏の監視期間の延長を勧告していない。

アップルとブロムウィッチは決して「親友」ではなかったが、同社は監視団の勧告の「大部分」を実施したと指摘された。

政府は、アップルは「本裁判所が認定した水平的価格カルテルの共謀に同社が参加し、それを助長していた当時は明らかに欠けていた、意味のある独占禁止政策、手続き、研修プログラムを現在では実施している」と述べた。

ブロムウィッチ氏は先週、おそらく最後のコンプライアンス報告書を提出した。その中で、アップルは依然として情報開示の要請に抵抗する傾向があるものの、満足のいく進展を遂げていると述べた。ブロムウィッチ氏の任期が終了した場合、アップル社内の独占禁止法コンプライアンス監視員が、少なくとも今後3年間は引き続き同社の取引を監視することになる。

アップルは書簡の中で、今後も義務を順守していくと述べ、ブロムウィッチとの関係は「不安定」ではあるものの、同社が世界クラスの反トラストプログラムと呼ぶものの構築において監視団と協力することができたと述べた。