ゲーム大手の任天堂は、9月30日までの6か月間で約10億ドルの損失を計上し、30年以上ぶりの年間損失を計上すると予想されているとElectronistaが報じている。
同社は上半期に702億7000万円(約9億2300万ドル)の損失を計上した。同社はその原因として、Wiiの売上減少や世界経済の低迷など、様々な要因を挙げている。また、iPhoneをはじめとするモバイルプラットフォームにも原因があるとしている。
任天堂の社長である岩田聡氏は、スマートフォンやタブレットが消費者の余暇時間を奪っていることを認めているが、その多くはスマートフォンやタブレットがゲーム機よりも高性能なだけでなく、ゲームも大幅に安価であるという事実によるものであることには触れていない。
これは任天堂にとって30年ぶりの大きな損失かもしれないが、これが最後ではないと言っても過言ではないだろう。