Apple、AirPort Wi-Fiルーター部門を閉鎖 ― エンジニアを他部門へ配置転換

Apple、AirPort Wi-Fiルーター部門を閉鎖 ― エンジニアを他部門へ配置転換

ブルームバーグ の最新報道 によると、Appleのワイヤレスルーター「AirPort」シリーズは終焉を迎えつつあるようだ。報道によると、Appleは過去1年間にわたり、AirPort部門を徐々に閉鎖し、「収益の大半を占める消費者向け製品への注力を強化する」方針をとっているという。

Apple、AirPort Wi-Fiルーター部門を閉鎖 - エンジニアを他部門に再配置

関係者によると、アップルは過去1年かけてワイヤレスルーターチームの閉鎖を開始し、エンジニアをApple TVを担当するグループを含む他の製品開発グループに分散させたという。この決定は公表されていないため関係者は匿名を条件に語った。

Appleは現在、99ドルのAirPort Express、199ドルのAirPort Extreme、そして299ドルのAirPort Time Capsuleという3種類のワイヤレスルーターを提供しています。これら3機種はいずれも2013年以降、アップデートやリフレッシュは行われていません。これらのデバイスは、現在もAppleおよびサードパーティの販売店で入手可能です。

今年初めには、AirPort ExtremeとAirPort Time Capsuleの一時的な品薄が広く報じられ、AppleがAirPort ExtremeとAirPort Time Capsuleを刷新するのではないかと期待が寄せられました。しかし、WWDCは新しいルーターの発表なく幕を閉じました。

NetgearやD-Linkといった他社は、新規格の採用を急ぎ、毎月のように新型ルーターをリリースするのに対し、Appleは新技術の採用に比較的緩やかなアプローチを取り、ルーターをiOSやMacデバイスとより緊密に連携させ、ワイヤレス音楽ストリーミングといったApple独自の機能を提供することを優先しています。ブルームバーグによると、Appleはルーターの廃止によって、自社製品エコシステムの「粘着性」が低下するリスクを負っているとのことです。

Appleは今年初めに独自の外付けモニターの製造を中止し、10月の発表ではLGエレクトロニクスと提携してプロ向けの4Kおよび5Kモニターの新ラインナップを提供するとしていた。