FBI長官クリストファー・レイは、犯罪捜査やテロ捜査にかかわるデバイス上の暗号化データへのアクセスをめぐり、Appleなどのハイテク企業との戦いに再び参戦する用意があると示唆した。
AppleInsider:
ロイター通信によると、レイ長官は国際サイバーセキュリティ会議で「これは緊急の公共安全問題だ」と述べた。2017年度には、暗号化によって約4,000台のデバイスのデータにアクセスできなかったと、集まった聴衆に語った。
レイ氏は「解決策を見つけることは不可能だという主張を私は全く信じない」と付け加えた。
レイ氏がこの問題に関する議論を再燃させようとしたのは今回が初めてではなく、同氏は昨年10月にもこの問題についてコメントしている。
「控えめに言っても、これは非常に大きな問題です」とレイ氏は当時述べた。「麻薬、人身売買、対テロ、対諜報、ギャング、組織犯罪、児童搾取など、あらゆる捜査に影響を及ぼしています。」
暗号化されたデバイスへのアクセスをめぐる問題は、2016年のサンバーナーディーノ銃乱射事件でFBIがAppleに対し銃乱射犯のiPhoneのデータにアクセスするよう強制しようとして以来、公の場から姿を消していた。
政府は長年にわたり、Appleをはじめとするテクノロジー企業に対し、サンバーナーディーノの悲劇のようなケースで法執行機関がアクセスできるよう、製品に暗号化の「バックドア」を設けるよう圧力をかけてきた。一方、テクノロジー企業は、そのようなバックドアはハッカーなどの悪意ある人物がユーザーの個人情報を盗むための裏口として機能するだけだと主張している。