2005年のiTunes反トラスト訴訟、ついに今週裁判へ

2005年のiTunes反トラスト訴訟、ついに今週裁判へ

2005年にアップルを相手取って提起された独占禁止法訴訟がついに公判に持ち込まれるにあたり、故スティーブ・ジョブズ氏の証言が大きな役割を果たすとみられる。この裁判は、アップルがiTunes Storeで販売される音楽に対するデジタル著作権管理を放棄したことをめぐるものだ。

iTunesの独占禁止法訴訟

AppleInsider:

トーマス・スラッテリー氏が約10年前に提起した集団訴訟は、当初、AppleがiTunes Music Storeで購入した音楽を聴くためにiPodの使用を顧客に義務付けたことにより、連邦独占禁止法およびカリフォルニア州の不正競争防止法に違反したと主張していた。Appleは2005年に訴状から一部の主張を除外することに成功したが、訴訟自体の却下には至らなかった。

この訴訟は当初、RealNetworksを対象とするものでした。同社は2004年にAppleのDRMを回避する方法を考案し、自社ストアの楽曲をAppleのiPodに保存・再生できるようにしていました。この訴訟はAppleが「FairPlay技術を他社にライセンス供与することを拒否した」ことをめぐるものでしたが、この主張は2009年12月に棄却されました。

訴訟の残る部分では、Apple がポータブル メディア プレーヤーとデジタル音楽市場を独占しようとして、iTunes の曲を特定の Apple デバイスにロックするために使用される DRM である FairPlay を更新したという申し立てが取り上げられている。

アップルは2009年に音楽購入からDRMを廃止したが、スティーブ・ジョブズが死去するわずか数か月前の2011年の証言を含め、訴訟は続いた。

ジョブズ氏の2011年の証言と電子メールは訴訟で重要な役割を果たすと予想されており、裁判でアップルに不利な判決が出た場合、同社に対して約3億5000万ドルの損害賠償が課される可能性がある。

すでに公開されているジョブズ氏の電子メールの1つで、同氏はミュージックマッチが独自のデジタルストアを立ち上げることに懸念を示しており、そのコンテンツがiPodで使用できないようにしたいとしている。

裁判中に証言すると予想される他のアップル幹部には、アップルのマーケティング責任者フィル・シラー氏とiTunesの責任者エディー・キュー氏も含まれる。

裁判は今週、カリフォルニア州オークランドで始まる予定だ。