iSupplyのスタッフが新型iPadを分解し、部品を分析して、Appleの製造コストと利益率を算出しました。予想通り、Appleが超高解像度Retinaディスプレイを搭載したことが主な要因で、新型iPadの製造コストはiPad 2の発売時よりも大幅に上昇し、Appleの利益率は20%以上減少しました。
新しいiPadは、発売時の小売価格は同じであるにもかかわらず、iPad 2よりも製造コストが高くなっています。32GB LTEモデルのBOM(部品コスト)は、発売時の価格が約335ドルだった32GBと3Gワイヤレスを搭載したiPad 2と比べて約9%高くなっています。BOMが上昇した主な要因としては、高解像度Retinaディスプレイ、LTEワイヤレス、そして大容量バッテリーの追加が挙げられます。
利益率は若干低下しているものの、Appleは依然として各デバイスからかなりの利益を上げています。最も安価なiPadは200ドル弱で、37%の利益率となっています。一方、4G LTE対応の64GBモデルなど、大型のiPadでは51%を超える利益率となっています。
デバイスの価格上昇に大きく寄与している他の要因としては、バッテリーの大型化と 4G LTE チップセットの搭載が挙げられます。