EUが独占禁止法調査を終了、アップルと出版社は小売業者による電子書籍の価格設定を認めることに同意

EUが独占禁止法調査を終了、アップルと出版社は小売業者による電子書籍の価格設定を認めることに同意

欧州連合(EU)によるアップルと大手出版社4社に対する独占禁止法違反の捜査は、規制当局が関係者らの合意を受け入れたことで、木曜日に正式に終了した。

AppleInsider:

Appleと大手出版社4社は、オンライン電子書籍販売業者Amazon.comなどの小売業者に対する価格規制を2年間緩和することで合意した。ロイター通信によると、これを受けてEUは独占禁止法違反の調査を終了した。

この和解で最大の勝者はAmazonになりそうだ。なぜなら、Amazonは電子書籍の価格を自由に設定できるようになるからだ。Appleと出版社は「代理店モデル」を採用することで提携し、出版社がiBookstoreで独自の価格を設定し、Appleが売上の30%を受け取ることを可能にしていた。

その後、出版社は、Amazonなどの小売業者が代理店モデルを採用しない限り、自社の電子書籍の販売を禁止しました。出版社は、Amazonのビジネスモデルが電子書籍の価格を不当に引き下げていると感じていました。

この合意により、関係各社は世界売上高の10%に達する可能性もあった罰金を回避することができる。

和解にはアップルのほか、サイモン・アンド・シュスター、ハーパーコリンズ、ハシェット、マクミランも加わったが、現在も調査中のペンギンは含まれておらず、独自の譲歩を提示している。