サムスンのデザイナー:Galaxy Tab 10.1の開発はiPad発表前に開始されていた

サムスンのデザイナー:Galaxy Tab 10.1の開発はiPad発表前に開始されていた

サムスンは水曜日、アップルの特許侵害の主張に反論するため、次々と証人を証人台に送り込んだ。証人の中には、初代Galaxy Tab 10.1や数々のGalaxyスマートフォンのデザインに携わった工業デザイナーも含まれていた。

AppleInsider:

サムスンの主席工業デザイナーであるジン・ス・キム氏が水曜日の証言台で最初に述べたことの一つは、Galaxy 10.1の開発はiPadが2010年1月に発表されるよりずっと前の2009年10月に始まったということだ。同デザイナーは自身の主張を裏付けるために、サムスンのタブレットのデザインの図面を含む2010年1月6日付の電子メールに言及した。

Galaxy Tab 10.1の開発における様々なステップについて説明しながら、同氏はプロジェクトの目標は画面サイズを最大化しつつデバイスサイズを最小化することだったと述べた。Mobile World Conferenceで初めて公開されたこのタブレットのオリジナルバージョンは、2011年に刷新されたデザインよりも大きくなっていたという。

キム氏は、サムスンが「世界で最も軽くて薄いタブレットを生産する」と決めたと述べ、タブレットを作り直すというアイデアは、2011年3月にアップルがiPad 2を発表する前からあったと主張した。同氏はまた、ギャラクシータブはアップルのタブレットよりも薄いと指摘した。

アップルのデザインをコピーしたことがあるかと聞かれると、キム氏は「ない」と答えた。

アップルの弁護士ハロルド・マキルヘニー氏は、キム氏への反対尋問で、2011年のモバイル・ワールド・コングレス(MWC)で発表されたGalaxy Tab 10.1の仕様を持ち出した。マキルヘニー氏は、サムスン社内のメール2通を提示し、iPadとのデザインがあまりにも類似しているとしてGoogleがサムスンに対しデザイン変更を要請したこと、そしてサムスン製品がiPhoneと類似していることを指摘する別のメールのやり取りを説明した。キム氏はこれらのメールについて一切知らされていなかったと述べた。

アップル対サムスンの裁判は金曜日まで続く。陪審員は火曜日に双方の最終弁論を行った後、来週水曜日に評決を開始する予定だ。