元アップル社員が訴訟を起こす - スティーブ・ジョブズが終身雇用を約束したと主張

元アップル社員が訴訟を起こす - スティーブ・ジョブズが終身雇用を約束したと主張

元アップル社員のウェイン・グッドリッチ氏が、解雇されたとして元会社を提訴した。グッドリッチ氏は、故スティーブ・ジョブズの側近であり、故共同創業者から終身雇用を約束されていたと主張している。

マックオブザーバー:

グッドリッチ氏は1998年から2011年12月に解雇されるまでアップルに勤務していた。訴状の中で同氏は、勤務期間中に取得した制限付き株式ユニットをアップルが支払わなくて済むように解雇されたと主張している。

アップルの公開プレゼンテーションのエグゼクティブ・プロデューサーを務めていたと自称するグッドリッチ氏は、会社側が「業務上の理由」で解雇したと主張したが、それは彼の業績とは関係がないとしている。訴訟において、彼は制限付き株式ユニットの喪失、賃金、福利厚生、そして精神的苦痛に対する損害賠償を求めている。

同氏は、2008年に付与された時点では1株当たり97.40ドル、8月17日時点では1株当たり約635ドルの価値があった制限付き株式の損失に対する補償を求めている。

「スティーブ・ジョブズ氏によるこの明確な約束は、被告アップルの代理人として、長年にわたり彼と直接働いた特定の主要従業員に雇用保障を約束するというスティーブ・ジョブズ氏の慣行と一致している」とグッドリッチ氏は訴状の中で述べた。

グッドリッチ氏によると、彼はアップルのすべての公開プレゼンテーションのエグゼクティブ・プロデューサーを務めていたという。その中には、アップルの新製品発表戦略の重要な一部となった、有名なスティーブ・ジョブズの基調講演も含まれている。イベントの企画はジョブズ氏と直接協力して行ったという。

グッドリッチ氏によると、2005年、アップルCEOが最初の病気休暇から復帰した後、ジョブズ氏と会った際、ジョブズ氏は「たとえ自分に何かあったとしても、アップルには必ず仕事がある」と彼に言ったという。ジョブズ氏は2011年10月に亡くなり、グッドリッチ氏はその3ヶ月も経たないうちに解雇された。

カリフォルニア州クパチーノに本社を置くこの電子機器大手の広報担当者は、訴訟についてコメントを控えた。