Apple、SafariのJavaScriptパフォーマンス向上のためアクセラレータのアップグレードを検討

Apple、SafariのJavaScriptパフォーマンス向上のためアクセラレータのアップグレードを検討

Apple は、Safari ブラウザの JavaScript パフォーマンスを大幅に向上させる取り組みを進めていると、Apple の Safari ブラウザのベースとなっているオープンソース ブラウザ エンジンである WebKit の最新ビルドにアクセラレータ アップグレードが組み込まれたことに関するInfoWorldのレポートで述べられている。

オリジナルグラフィック:Deviant Artのsxmaxchine
オリジナルグラフィック:Deviant Artのsxmaxchine

WebKit の「Nitro」JavaScript エンジンの新しいアップグレードは「FTLJIT」と呼ばれています。このアップグレードにより、WebKit の JavaScript エンジンは、Google V8 エンジンや Mozilla SpiderMonkey エンジンに対してより競争力を持つようになるはずです。

MacRumorsによると、FTLJIT はまだ実験段階と考えられており、デフォルトではオンになっていないため、コマンドライン フラグを使用してオンにする必要があるとのことです。

FTLJIT が他のブラウザよりも際立つ理由の一つは、[Mozilla] の asm.js 向けに最適化されていない JavaScript コードの実行性能です。あらゆる JavaScript エンジンは asm.js コードを実行できますが、asm.js 固有の最適化を優先するのは Mozilla の SpiderMonkey だけです。そして現時点では、Mozilla に追随するブラウザメーカーは他にありません。

レポートによれば、  FTLJIT が有効になっている WebKit は速度テストで Chrome を上回っていますが、asm.js に最適化されたベンチマーク テストでは Firefox が依然としてトップを占めています。 

JavaScriptは、ウェブページ全体ではなく、情報を動的に再読み込みする機能など、ウェブページに対する様々なユーザーインタラクションを可能にします。そのため、ブラウザのJavaScriptエンジンの効率性は、ユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与える可能性があります。

Safari のリリース バージョンにアクセラレータ アップグレードが組み込まれる日付はまだ発表されていません。