マイクロソフト、OfficeのアドインとiOSアプリをWindowsに移植する新ツールを発表

マイクロソフト、OfficeのアドインとiOSアプリをWindowsに移植する新ツールを発表

本日開催された開発者向けカンファレンス「Microsoft BUILD」では、MacとiOSユーザーにとってさらに興味深いニュースが発表されました。サードパーティ製アプリやサービスをOfficeプラットフォームに統合するためのクロスプラットフォームアドインが発表されました。また、iOS開発者がWindows 10プラットフォーム向けのアプリを簡単に作成できるツールも発表されました。

マイクロソフト、OfficeのアドインとiOSアプリをWindowsに移植する新ツールを発表
OutlookのUber。–画像:The Verge

MicrosoftのOfficeプラットフォーム向けアドインにより、iOS、そしておそらくOS Xを含む複数のバージョンのOfficeと、多数のサードパーティ製アプリやサービスとの連携が可能になります。これらのアドインの用途としては、OutlookにUberを組み込み、ユーザーがカレンダーから直接配車を予約できるようにするといったことが挙げられます。また、今朝はPowerPointアプリ内から直接写真マーケットプレイスを提供するPicHitも発表されました。

この実装は、Appleのアプリ拡張機能の活用に似ており、サードパーティ製アプリが新しい方法で連携できるようになります。Microsoftは、iPadとiPhone 6でOfficeに統合されたサードパーティ製アプリを披露しました。

マイクロソフトのCEO、サティア・ナデラ氏は、この緊密な統合は、ユーザーが仕事をこなすためにアプリからアプリへと移動する必要がないように設計されていると述べた。

Microsoft はまた、Microsoft Visual Studio を使用して Objective C コードをコンパイルし、Windows 10 アプリを迅速に作成できる新しいツールをリリースすることで、iOS および Android 開発者がアプリを Windows 10 に移植しやすくする予定です。

カンファレンス中、幹部らは新しいツールを使用して Windows 10 アプリに変換された iPad アプリのデモンストレーションを行なった。

Windows 10プラットフォームには、Androidアプリの構築に既に使用されているJavaおよびC++コードをサポートする「Androidサブシステム」が搭載されているため、AndroidアプリのWindows 10環境への移植はさらに容易になります。Microsoftのこのような取り組みが成功すれば、iOSやAndroidと比較してWindowsモバイルプラットフォームで利用可能なアプリの数が少ないという長年の欠点を解消するのに役立つことは間違いありません。

マイクロソフトは本日、OS X 用のクロスプラットフォーム コード エディタである Visual Studio Code for the Mac も発表しました。

(MacRumors経由)