アップルが昨年Safariに搭載したインテリジェント・トラッキング・プリベンション（ITP）のせいで、オンライン広告会社は「数億ドル」の損失を被っていると言われている 。
AppleInsider:
ガーディアン紙は火曜日、ブラウザベース市場の15%を占めるCriteo社が、ITP発表前の予測と比較して2018年の売上高を5分の1に減少させると報じた。同社は2016年だけで7億3000万ドルの収益を上げているため、ITPが業界全体に与える影響は深刻となる可能性がある。
「AppleのSafariトラッキング機能の変更により、多くの企業が同様の悪影響に直面していると予想しています」と、インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー（IAB）テックラボのゼネラルマネージャー、デニス・ブッフハイム氏は述べています。「さらに、AppleはITPを維持し、必要に応じて時間をかけて進化させていくと予想しています。」
インテリジェント・トラッキング・プリベンションは、ユーザーのウェブアクティビティのプロファイル構築を支援するCookieの使用に影響を与えます。これにより、広告会社は、ユーザーが現在全く異なるものを検索している場合でも、過去の閲覧履歴に関連する広告を表示できるようになります。（RAMのアップグレードを探しているのに、Amazonの宝石の広告があなたを追いかけてくるのも、このためです。）
ITPは、9月にリリースされたiOSとmacOSのアップデートに含まれていました。Criteoなどの企業は一時的にこの抜け穴を悪用することができました。しかし、Appleは12月のiOS 11.2アップデートでこの抜け穴を塞ぎ、広告会社はシステムを機能させるための別の方法を考えざるを得なくなりました。
9月には、広告業界関係者数名がITPに反対の声を上げ、ITPは「一方的で高圧的」であり、「今日のデジタルコンテンツやサービスの多くに資金を提供している貴重なデジタル広告エコシステム」に対する脅威であると述べた。
