AppleがiCloudを開発する前に、スティーブ・ジョブズはDropboxの創業者であるドリュー・ヒューストン氏とアラシュ・フェルドウシ氏との個人面談を予定していたとフォーブス誌は報じている。ジョブズはDropboxを9桁の価格で買収する可能性について協議したが、2人の共同創業者はその申し出を断った。
フォーブス誌は、現在28歳のヒューストン氏が2009年に行われた会合を振り返り「スティーブ・ジョブズって言うんですか…一体どうやって準備すればいいんですか?」と語ったことを伝えている。ヒューストン氏はデモをしようとノートパソコンを取り出したが、スティーブ・ジョブズ氏は「君の仕事は分かっている」と言ってデモを断った。
スティーブ・ジョブズが二人の共同創業者に買収を提案しようとしたまさにその時、ヒューストンは彼を止め、Dropboxは買収に興味がないと告げた。ジョブズはただ微笑み、自分が狙っているのはDropboxの市場であり、Dropboxを製品ではなく機能として求めているのだ、と説明した。
ジョブズはDropboxとの2回目の会合を試みたものの、ヒューストンがDropbox本社以外の場所で会合したいと申し出たため(ジョブズがDropboxの業務について知りすぎるのを防ぐため)、ジョブズは黙ってしまった。
スティーブ・ジョブズをこのように断れた人はそう多くありません。ましてや当時26歳だったヒューストンのような人物ならなおさらです。実に驚くべき話です。もっと詳しく知りたい方は、フォーブス誌の記事全文をぜひ読んでみてください。間違いなく読む価値があります。インタビュー全編の動画は下記に埋め込まれています。