Bluetooth 4.2 – セキュリティの向上、データ転送速度の向上、インターネットへの直接接続

Bluetooth 4.2 – セキュリティの向上、データ転送速度の向上、インターネットへの直接接続

Bluetooth Special Interest Group (SIG) は、Bluetooth 仕様の最新版であるバージョン 4.2 を発表しました。この新しい仕様では、速度とプライバシーの向上に加え、多数の新機能が導入されています。

ブルートゥース4.2

9to5Mac:

このアップデートでは、Bluetooth over IPv6 も可能になり、今後のアップデートと併せてデバイスをインターネットに直接接続できるようになり、Bluetooth センサーやその他のアクセサリの新たな可能性が開かれます。

Bluetooth 4.2の目的は、個人用センサーからコネクテッドホームまで、生活のあらゆるテクノロジーをつなぐ最高のソリューションとしてBluetooth Smartを継続的に提供することです。仕様自体の改良に加え、IPSPと呼ばれる新しいプロファイルによりBluetoothでIPv6が利用可能になり、デバイス接続に全く新しい可能性が開かれます」と、Bluetooth SIGのエグゼクティブディレクターであるマーク・パウエル氏は述べています。「Bluetooth Smartは、市場に合わせて拡張でき、開発者にイノベーションの柔軟性を提供し、IoTの基盤となる唯一のテクノロジーです。」

この新しい仕様には、Bluetoothデバイスを介した追跡を困難にする新しいプライバシー機能も含まれています。同団体によると、この新しい仕様により、「Bluetooth Smart位置追跡デバイスは、消費電力を抑えながら、所有者または信頼できるグループのみが追跡できるようになる」とのことです。また、この新しい仕様は電力効率も向上し、安全なBluetooth接続のためのFIPS準拠の暗号化も備えているとされています。

SIG は、プライバシーの強化により、ユーザーが許可しない限り、店内を移動する際に Bluetooth ビーコン (Apple の iBeacon など) がユーザーを追跡することが難しくなると指摘しています。

Bluetooth 4.2では、データ通信も高速化され、  「以前のバージョンと比べてパケット容量が10倍に増加し、最大2.5倍の速度 」を実現しています。

インターネット接続は今年末までに提供される予定で、インターネット プロトコル サポート プロファイル (IPSP) により、Bluetooth Smart センサーは IPv6/6LoWPAN 経由で直接インターネットにアクセスできるようになります。

Bluetooth 4.2 の仕様と付属のドキュメントは、組織の Web サイトで参照できます。